最終更新日 2024年11月9日 by nnacafe
日本は世界各国の中でも、第4位の幸福度を記録している国です。
我々日本人の暮らしは常に最小限の生活環境を国が補償しており、その中に生活保護制度というものもあります。
この生活保護制度は毎月一定金額の生活費を国が対象者に給付をしているため、衣食住を保障している制度です。
アメリカやイタリアといった先進国でも同様のシステムがありますが、現段階ではまだ国主導で貧困層を支援する国は極僅かです。
目次
ユニセフ(国際連合貧困支援機関)の概要
その支援を国際組織として世界各国になされているのが、ユニセフ(国際連合貧困支援機関)です。
1946年にアメリカ合衆国のニューヨークで本部が設立され、現在は世界35か国が加盟する大きな組織となりました。
国際連合の諮問機関であり、国境・民族に関係なく支援をなされているのが特徴です。
日本は1979年にユニセフに加盟をしましたが、この組織が結成されたのは日本を救う為という目的があったからです。
第二次世界大戦が終結した1945年当時、日本国内は大戦の影響から全国どこも焦土と化していました。
住む場所を失い、着るもの・食べるものすらも手に入らない人々が世の中にあふれていたほどです。
この戦争被害者となった日本人を救うためにアメリカ・イギリス・フランスといった勝利国が立ち上がり、国連組織として手助けをすることになりました。
脱脂粉乳・パン・チーズといった栄養価の高い食事を無償で学校に配布
翌年にユニセフが設立され、まず最初におこなわれたのが子供に対して学校給食を提供するということです。
この支援は現在のユニセフの貧困対策にもなっており、脱脂粉乳・パン・チーズといった栄養価の高い食事を無償で学校に配布をしました。
大人に対しては週3回の食糧物資の配給で、米・パン・味噌をユニセフが主導して各自治体に配って各家庭に行き届いたという経緯があります。
その後教育施設の建設や飲み水を配水する水道管の敷設など、今では日本がアフリカや東南アジア諸国で実施している事柄をユニセフから受けました。
21世紀を生きる我々には想像できない哀れともいえる生活を日本は経験しており、そこから現代のような先進国へと舵を切ったというわけです。
現在貧困問題が浮き彫りになっている国は計20か国もある
2020年8月時点で、貧困問題が浮き彫りになっている国は計20か国もあります、その大半がアフリカ・中東一帯で、ユニセフでは年間約20億円規模の食糧需給とインフラ整備にあたっています。
この活動資金の約60%を日本が負担しているという事実は、さほど報道されていません。
アメリカ・フランスといった国々では年間約2億円程度しか負担をしていませんが、人口1億人・GDP成長率が19億円の日本が約8億円もユニセフに支援をするのは、過去に助けられたことに対しての恩返しといえるでしょう。
主な支援としてはJICA(青年海外協力隊)がユニセフ内で結成され、スーダン・エチオピア・ガーナといった深刻な貧困に陥っている国々に隊員を派遣して、インフラ工事に従事しています。
ただ助けるだけなく、建設技術・医療・教育に従事できる人材育成もなされているのが特徴です。
そして食料支給に至ってもジャガイモ、とうもろこし・ニンニクといったアフリカ大陸の干ばつ環境下でも生育できる作物を植え、現地の人々が自給自足をできるようにもしています。
JICAの隊員は2020年度は約7万人が在籍
これはまさに過去に日本人がユニセフからなされたことであり、国が歩み出すための秘策といえるでしょう。
JICAの隊員は2020年度は約7万人が在籍しており、この数は一見多いようにみえます。
ところが1980年の約20万人とくらべて大幅な減少であり、昨今では毎年数名程度しか新たに入隊する方がいなくなりました。
ユニセフではこの志願者数の減少を深刻に受け止めており、若い世代にもっと世界の貧困問題を身近に感じてもらえるようにと、SNS等を駆使して宣伝活動をなされています。
2018年には若手俳優をイメージキャラクターに抜擢したことで、ユニセフとJICAの活動にスポットライトが当てられるに至りました。
なぜ日本がアフリカや中東を救わなくてはいけないのか?
そして街頭活動にも力を入れられており、募金やパネル展示もなされています。
このパネル展示では世界の実情を目の当たりにできるため、見る価値はあるといえるでしょう。
ニュースや新聞では報じられないアフリカ・中東諸国の姿を、JICA隊員が自らカメラを手に取って撮影されており、その悲惨な現状に涙を流す人さえいるほどです。
なぜ日本がアフリカや中東を救わなくてはいけないのかと疑問に抱かれる方もいるかもしれません。
その答えは非常に簡単で、地球という星で生きている同じ人間だからこそ困っている時は助けてあげるのだということです。
以前、日本もその手助けを受けたからこそ現在があります。
まとめ
我々の生活の基盤に助力というものがあり、互いが協力することで成長もできます。
今の我々にはその力があり、困っている人たちの力になって支援をすれば必ず報われることでしょう。
今ユニセフという組織の一員であることで、多くの人々を助けるネットワークが築けています。